*メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)その3

メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)その3

「広報こうべ」5月号:エプロン医学;「急増する心房細動」

●神戸市「広報こうべ」5月号:エプロン医学;「急増する心房細動」
                               医療法人社団 竹内内科 竹内素志
・心房細動は加齢とともに増加します
心房細動は不整脈の一種です。心房細動になると心房が一分間に500回前後で激しく震えるようになり、心房の興奮が無秩序に心室に伝わります。脈拍が乱れて速くなるため、心房細動が起こると強い動悸と胸部の不快感を覚えます。放っておくと心臓のポンプ機能が低下し心不全をきたします。また左心房内にできた血栓が脳の血管に流れ込んで重篤な脳梗塞(脳塞栓といいます)を起こし、片麻痺や寝たきりの原因になります。心房細動は加齢とともに発生率が増加し、超高齢化社会のわが我が国にあってすでに100万人を超えると推定されています。

・ 高血圧や糖尿病に合併することが多い
心房細動は僧帽弁狭窄症などの心臓弁膜症、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、拡張型心筋症、肥大型心筋症など主に循環器疾患に起こりますが、実は国民病とまでいわれる高血圧や糖尿病に心房細動を合併することが多くあります。高血圧や糖尿病の長い罹病の末に心房細動を来たすのです。

・心房細動の診断に必要な検査は?
心房細動の診断、治療方針の決定に必要な検査は、心電図、胸部レントゲン写真、心エコー検査、24時間ホルター心電図検査です。また血液中のナトリウム利尿ペプチド(BNP)測定が心機能低下の早期診断に有用です。

・心房細動の治療はどうするのか?
心房細動の再発を予防する抗不整脈薬剤、また心房細動の心拍数(心室レート)をコントロールするお薬を使います。さらに脳塞栓症を予防する目的で血液を固まりにくくする薬、ワーファリン治療が必須です。ワーファリンの効果が十分でないと脳塞栓をきたします。その一方、効果が強すぎると脳内出血の危険性があるためきめ細やかな管理が必要です。最近、ワーファリンに代わる新しい経口抗凝固薬が開発され注目を集めています。また内服薬による治療以外に、血管の中に挿入したカテーテルにより心房細動を根治治療する、カテーテル・アブレーションと呼ばれる治療法が急速に普及しつつあります。日常生活で時々動悸を自覚される方、健診で不整脈を指摘された方は地域の循環器内科医に相談ください。

 


 

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 広報こうべ 5月号 エプロン医学「心房細動」について