
各種検査
各種検査
当院では診察の上、必要に応じて各種検査を実施しています。
胸に電極と軽量な機械を貼り付けることで、24時間すべての心電図変化の記録が可能です。これにより、症状発現の有無にかかわらず、日常生活中の心電図変化が確認できるので、狭心症や不整脈の診断に役立ちます。
超音波検査とは、プローブ(にぎりこぶし大の端子)にゼリーを付けて皮膚に当て、体内の臓器からはね返ってくる超音波を画像として映し出します。それにより、体内の臓器の様子を知ることができます。
心臓の構造(大きさ、壁の厚み、弁の状態)や動き(ポンプ機能、血流)を知ることができます。虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症、心房中隔欠損、心不全などがわかります。
胃、腸管から肝臓、腎臓、膵臓、胆嚢などを診ることができます。各臓器の腫瘍性の病気、脂肪肝、胆嚢ポリープ、胆石、腎のう胞、腎結石などがわかります。
頸動脈は脳に血液を送る、大切な血管です。頸動脈の断面を超音波でみることで、動脈硬化によって厚くなった血管壁やこびりついてプラーク(脂肪など)や血栓などを確認することができます。また、血管の狭窄の程度を知ることができます。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる方に行われる検査です。睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnca Syndrome)とは、寝ている間に一時的に呼吸が止まる疾患です。睡眠中、平均して1時間に5回以上起こり、それぞれ呼吸停止が10秒以上認められる場合には、この疾患の可能性があります。放置すると、血管・心臓・脳に大きな負担がかかり、高血圧や狭心症、心筋梗塞、脳卒中などを合併することもあります。検査はご自宅でできる携帯型装置による簡易検査と、専門の医療機関に一泊して行う精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG検査)があります。当院では簡易検査を実施しています。簡易検査は手指や鼻下にセンサーを装着し、睡眠中の呼吸などを調べます。簡易検査の結果で必要に応じて専門の医療機関の精密検査をご紹介することもあります。
血圧測定と同じように、両手、両足の4個所の血圧を同時に測定し、足首と上腕の血圧の差(ABI)を算定することで、動脈硬化による大動脈血管の狭窄の程度を診断します。また、心電信号、心音図、血圧計のカフにより脈波伝搬速度(PWV)を計測することにより血管進展性を評価し、動脈硬化度を判断することができます。